不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

お日待に行った。その⑪

 大人の心無い言葉が報告されている会食の場ではあ
ったが、雰囲気は特に変化はない。
 発言のインパクトを受けて騒然とした、という様子では
なかった。
 宴会特有の緩んだムードの中で皆がそれぞれ雑談を
している。
 特に注意して聞いている人がどれほどいたかわから
ない。
 だが、聴き逃してはならないエピソードであることは間
違いない。
 会長さんがSHさんとINさんに迫る。
 「教えて下さいよ」
 「私は言えない」
 お二人とも苦笑いである。
 人はこうした際には、つい笑ってしまうのであろう。
 嫌な記憶の際限である。
 深刻な表情に傾くより、逆に笑ってしまいたくなるのか
もしれない。
 会長さんの追求にINさんはこう言った。
 「そのうちに(その人に)行き当たりますよ」
 町内の人で、「新入りのくせに」と言った発言をしそうな
人は、そうはいない。
 順に絞っていけば、わかるだろうということである。
 まぁ、そうだろうな。
 探し当てるのは時間の問題のようだ。
 そこで私は推理をしてみた。

 ~続く~