ドアフォンを押すと、すぐに奥さんが出てこられた。
寄付金の件について話し、封筒を渡す。
いつものように素っ気ない対応である。
この人は常にこういう話し方なので、知らない人からは
(不機嫌なのか?)と誤解されやすそうである。
実際、そう思われているふしもある。
戻ってこられた奥さんから封筒を受け取り、私は玄関
前の階段を降りて外へ出る。
その次はKOさん宅である。
ここもご在宅だった。
今日は在宅率が高いなぁ。
こういう日は案外珍しい。
寄付の説明をして封筒を渡す。
少しして封筒を持って戻ってこられた。
私の近況を尋ねてきた。
こういうことを話題にするのはKOさんだけである。
私は手短に説明する。
そして、家を出る。
~続く~