SAさんは、約一ヶ月前の市の福祉関係の団体への協賛
金を断った。
この協賛金集めは毎年行われているものである。
名称は協賛金となっているが、事実上の寄付である。
さて、護国神社への奉賛金、つまり寄付はどうだろうか?
奥さんが出てこられた。
私はいつも通りの型通りの口上を述べる。
奥さんは間が悪そうにこう言った。
「あぁ~、ちょっとパスで」
私は、それを聞いてすぐに退散した。
強制ではない寄付なので、断ることは悪くはない。
また今回の寄付要請は護国神社で宗教団体でもある。
繊細な問題を含んでいるのだ。
そもそも町内会を通じて、この寄付金集めを行うことの是非の
問題もある。
寄付金の拒否は普通に行使されて良いと思う。
SAさんは、何らかのポリシーを持って拒否されるのか、ただ単
にお金が惜しいからなのかは、わからない。
そのあたりに踏み込んで問い詰めるつもりもない。
ただ、当班内における寄付金の拒否は極めて珍しい。
~続く~