「ホンマでっか!?TV」と言うテレビ番組で興味深い指
摘があった。
梶本修身医師によると「日本のいじめは、集団において
仲間外れにするということが基本にある。仲間外れと言う
状況に対して日本人はことのほか恐怖心を持っている」
「これは日本における幼児教育に要因がある。家庭で躾け
る際『言うことを聞かないんだったら、この家から出ていきな
さい!』と言って叱る。こうした叱責がトラウマとなって記憶
に残り成長した後にも大きな影響を及ぼす」
「そのためいじめの際にも幼児期に最大の恐怖として心理
に刻まれた『孤立する』と言う状況を作り出そうとする」
「欧米では躾けの方法が逆です。『出ていきなさい』ではな
く『家から出しません』です」
なるほど!
これは気が付かなかった。
そう言えば海外のテレビドラマや映画では子供部屋の外
から鍵をかけて閉じ込めてお仕置きとする、と言う場面を見
たことがある。
日本に置いては状況は逆である。
「出ていけ!」と言い渡し孤立させる。
仲間外れは、子供だけの世界だけではない。
大人でもそうだ。
組織社会においても地域社会においても同じである、。
団体からの除名は大きな痛手となる。
村八分は日本の伝統的ないじめの手法である。
やくざの世界でも同様である。
やくざにとって最大の恐怖は服役ではない。
彼らが最も恐れるのは組からの破門である。
日本文化の大きな側面を幼児教育が作り出しているのである。