不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

班での通夜参列。その⑨

 僧侶は、参列者一同が合掌する中を真ん中の通路を歩
いて退場していった。
 司会者により閉会が「アナウンスされた。
 「お別れのご対面を希望する方はどうぞ」と言っている。
 だが、誰も見に行く人はいないようだった。
 会場は、長男の会社関係の参列者により満員だった。
 立っての参列もかなりあったようだ。
 ここまで人があふれることは、珍しい。
 大挙して参列し、一斉に帰っていく。
 ここから班の人の役目が始まる。
 当地のとその周辺の地域では、通夜に参列した人に参列
御礼として簡単な手土産を渡す習慣がある。
 この品の手渡し作業を班の人が受け持つのだ。
 この手土産は参列すれば誰でももらえる。
 品物の内容は、各地によって微妙に異なる。
 当市では200円くらいのお菓子と、缶入りのお茶、という
のが多いようだ。
 地域によっては、缶のお茶は無くお菓子だけの場所もあ
る。
 お菓子は大手メーカーのクッキー、ビスケットか袋入りの
揚げ菓子が多い。
 ある程度の日数の保存がきき、急な調達が容易な品とい
うことでこれらの品になったようだ。
 渡されるのは通夜だけで、告別式には無い。
 この人の通夜では大人数の参列者があったのだが、予
期できていたらしく不足することは無かった。

 ~続く~