不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

「ギリシャ語通訳」を観た。

 無料動画サイトGYAO!で「シャーロック・ホームズ
冒険」を見た。
 今回観たのは「ギリシャ語通訳」である。
 当ブログの慣例に従い、ネタバレにならないように
感想を記す。
 この作品では、ホームズの兄のマイクロフトが初登
場する。
 ホームズとワトソンは、若い頃からの友人関係であ
る。
 だが、ワトソンはホームズの口から彼の育った家族
やより若い頃の話は一切語られたことが無かったそう
だ。
 それが、突然、ホームズは兄の話をし始め「今日会
わせてあげよう」とワトソンに告げる。
 この時のワトソン役のデビッド・バークの表情が秀逸
である。
 実に細かい感情の動きがあらわされている。
 その後、ホームズはワトソンを連れて兄マイクロフト
が所属するサロンに向かう。
 ホームズ、マイクロフト、そしてワトソンが一堂に会す
るこのシーンは必見である。
 ここでも、ワトソンの表情に注目したい。
 輝くような笑顔でマイクロフトを受け入れることで、マ
イクロフトの気さくで社交的なキャラクターが物語られ
ている。
 兄マイクロフトは極めて優秀な高級官僚、一方弟は
変人で非社交的、その二人を観察する常識人ワトソン、
この3者が好対照として描かれている。
 事件は、この3人によって捜査される。
 ホームズは、いつものよう冴えを見せ、そのホームズ
が「頭脳・推理力では自分以上」と評するマイクロフトは
弟の言葉を証明し、そしてワトソンが医者として大活躍
するシーンもある。
 見どころ一杯の作品である。
 6月26日(日)まで配信中。