不二家憩希のブログ

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馬鹿になった吸盤。その①

 我が家の台所の流し台には、スポンジ受けが取り付
けてある。
 仕組みは簡単だ。
 大きな隙間の空いた受け皿を2つの吸盤で流し台の
垂直面に貼りつけてある。
 これにより、スポンジの水切りと乾燥ができる。
 落ちる水滴は流しに落ちる。
 単純ではあるが、便利な品物である。
 もう9年ほど使っている。
 この受け皿を貼りつけている吸盤のうち左のひとつが、
徐々にではあるが効きが悪くなっていた。
 馬鹿になる、というのだろうか。
 持ち主に似てしまったのか。
 あるいは、寿命なのか。
 右側はがっちり貼りついているのに、片方だけ貼りつ
きが悪い。
 私は、補強することにした。
 最初はセロテープで支えた。
 だが、水に当たるせいかしばらくするとはがれてしまう。
 それでも数か月は、それでもった。
 次はより強力なもので、ということでビニールテープで
吸盤の周囲を貼りつけた。
 ここまで読んでおわかりだと思うが、私は受け皿その
ものを買い替えるという発想が無い。
 吸盤一個が機能しないだけで、全体を買い替えるなど、
私の世界には存在しない価値観なのだ。
 このビニールテープによる補強は、何度か張り替えた
こともあり、2年ほどもった。
 だが、ここ数日、その補強も機能しなくなってきた。
 吸盤そのものの吸着力が、弱くなってしまったのだ。
 どうやら、吸着力がゼロになってしまったようだ。
 テープによる補強も吸盤の吸着力あってのもののよう
だ。
 さて、どうするか?

 ~続く~