不二家憩希のブログ

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「FBI特別捜査官」

 先頃、亡くなったロバート・ロッジアは、多くの映画、
テレビドラマに出演している。
 私にとってのロッジアは、やはりテレビドラマ「FBI
特別捜査官」である。
 ロッジアは、ここで主役のニック・マンクーゾを演じ
ている。
 この作品は、長編テレビ映画「大統領を作る男たち」
が元になっている。
 大統領選挙にまつわる事件をテーマにした作品で、
かなり見応えのある作品である。
 大統領候補とその周辺を捜査するFBI捜査官マン
クーゾを軸に作品は進行する。
 ここでは、マンクーゾは重要な登場人物ではあった
が主役ではない。
 主役は大統領候補とその関係者である。
 好演したマンクーゾ役のロッジアを主役に据え、連続ド
ラマとしてスピンアウトしたのが「FBI特別捜査官」である。
 私にとってこの作品は、「刑事コロンボ」「シャーロック・
ホームズ(ジェレミー・ブレット版)」に並ぶ特別な作品で
ある。
 これほど夢中になって観た作品は、他にない。
 作品のクオリティが極めて高いのである。
 米国の社会問題を織り交ぜながらも、ギリギリのところ
でとどまることにより、作品は重苦しくなっていない。
 リアリティあふれる描写と洒落たテイストが見事に調和
している。
 毎回番組冒頭は、マンクーゾの居室の様子から始まる。
 この映像に以下のナレーションが入る。
 マンクーゾの声を当てておられた石田太郎氏の声である。
 「俺の名はニック・マンクーゾ。
 人呼んでFBIのローンウルフ。
 へそ曲がりのFBI捜査官と呼ぶ奴もいる。
 だが俺は国を愛し、社会正義を愛してる。
 とかくこの世の中、悪事が横行し歪みっぱなしだが、降り
かかる火の粉は払わねばならん。
 そのためにはいかなる危険だろうと圧力だろうと決して屈
しない。
 社会正義を守るために突っ走る。それがこの俺、FBIのロ
ーンウルフ、マンクーゾだ。」
 カッコいい!
 このしびれるオープニングから、視聴者はマンクーゾと一
緒にワシントンDCに歩み出すのである。
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