NHK-FM「クラシック・カフェ」を聞いている。
マリア・カラスの歌が流れてきた。
あぁ、いつ聞いても変な声だなぁ。
こんな声のどこが良いのか、さっぱりわからない。
音程も、ごく微妙にずれているように聞こえる。
実際には、ずれていないのだろうが、そう聞こえてし
まう。
私は昔からマリア・カラスが好きではない。
最初に聞いた時から、印象は悪かった。
異物を飲み込まされるような不快感を感じてしまう
のだ。
カラスが、生前は絶大な人気があった。
クラシックには、今以上に疎かった私でもその名前と
顔は知っていた。
世間的にも、クラシックの声楽家という範疇を超えた
存在として認知されていた。
その存在感は指揮者のカラヤンと双璧だったように
思う。
他を圧する大スターだった。
グレン・グールドも大好きな歌手として、カラスの名を
挙げている
「皆が大好きマリア・カラス」だったのだ。
だが、私は好きになれなかった。
その感覚は今も変わっていない。
聞けば聞くほど(この歌声のどこが良いのか?)と思
ってしまう。
カラスは、今でも人気があるのだろうか?