不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

お祭りの季節が始まる。

 私は朝5時頃から、目が覚めていた。
 起き上がることなく、そのまま布団の中にいた。
 「ズドーン!」
 大きな音がした。
 打ち上げ花火だ。
 時計を見る。
 6時だ。
 あぁ、お祭りか。
 当地ではお祭りの当日の朝6時には、花火を揚げ
る。
 お祭り開始の合図である。
 どこのお祭りなのだろう?
 この音の大きさからすると、近そうだ。
 「ズドーン!」
 もう一発揚がった。
 当地のお祭りシーズンのスタートである。
 これから5月のゴールデンウィークまで、毎週どこか
の町内でお祭りが開かれる。
 私は自分の所のお祭りにはあまり興味がないが、
余所のものには少しだけ関心がある。
 当地のお祭りには、年度によってはごく僅かではあ
るが責任がかかってくることがあるからだ。
 参加を要請されることもある。
 今年はまさにその年である。
 だが、余所のお祭りには責任ゼロである。
 「出てくれ」とも言ってこない。
 実に気楽である。
 お祭りの非日常感だけを味わうことができる。
 打ち上げ花火は2発だけだった。
 当地としては少ない方だ。
 地味なのか、堅実なのか。
 誰もが聞き取れる早朝の合図の花火を何発も揚げる
必要はない。
 花火は高額なのだ。
 無駄な支出ともなりかねない。
 したがって、今週のお祭りの町内は堅実と言えるのか
もしれない。
 さて、これでお祭りの季節の始まりである。
 私は嬉しいような気が進まないような複雑な気分であ
る。