塾」を聞いた。
今回のゲストは、漫才のパックン・マックンだった。
この番組は、萩本欽一氏とゲストとの対話によっ
て進められていく。(以下敬称略)
話の中で、いくつものエピソードが明らかになって
いく。
マックンがネタの台本を自分が書いている、と言っ
た。
萩本は、この言葉にすぐに反応した
「台本書いてるようじゃダメだね」
えぇ~?、じゃどうするんですか。
誰だってそう思うだろう。
萩本はこう言った。
「僕と二郎さんのコントには、台本が無かったんだよ」
「最初に『今日は二郎さんは〇〇の役』と指示して、
それだけでコントが始まる」
「台本があると字を覚えて再生しなくちゃならないでし
ょ?それだけでもお客さんを笑わせるのに支障があるの
よ」
瞬間的なタイムラグにより笑いの発生が遅れ、笑いが
減少もしくは消失してしまうのだそうだ。
コント55号のコントには、用意された台本が無かった。
その場でコントを作っていた。
これはつまり即興ということである。
「『コント55号は同じコントは2度やらない』、って言って
きたけど、正しくは『同じコントは2度できない』ってことな
のよ」
反応を見ながらコントを作っていたのだ。
あれは、全部即興だったのか!
驚いた。
私は萩本が台本を書いているものとばかり思っていた。
萩本が稀代の才人であることは承知していたが、それに
反応し笑いを瞬時に作っていた坂上もとてつもない才能の
持ち主ということである。
コント55号は即興コントだったのか。
二人とも天才でなければできないことである。
番組は朝4時からであったが、この話を聞いて一発で目
が覚めてしまった。