不二家憩希のブログ

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コント55号は即興コントだった。

 NHKラジオ「ラジオ深夜便」の「萩本欽一の人間
塾」を聞いた。
 今回のゲストは、漫才のパックン・マックンだった。
 この番組は、萩本欽一氏とゲストとの対話によっ
て進められていく。(以下敬称略)
 話の中で、いくつものエピソードが明らかになって
いく。
 マックンがネタの台本を自分が書いている、と言っ
た。
 萩本は、この言葉にすぐに反応した
 「台本書いてるようじゃダメだね」
 えぇ~?、じゃどうするんですか。
 誰だってそう思うだろう。
 萩本はこう言った。
 「僕と二郎さんのコントには、台本が無かったんだよ」
 「最初に『今日は二郎さんは〇〇の役』と指示して、
それだけでコントが始まる」
 「台本があると字を覚えて再生しなくちゃならないでし
ょ?それだけでもお客さんを笑わせるのに支障があるの
よ」
 瞬間的なタイムラグにより笑いの発生が遅れ、笑いが
減少もしくは消失してしまうのだそうだ。
 コント55号のコントには、用意された台本が無かった。
 その場でコントを作っていた。
 これはつまり即興ということである。
 「『コント55号は同じコントは2度やらない』、って言って
きたけど、正しくは『同じコントは2度できない』ってことな
のよ」
 萩本欽一坂上二郎の二人は、その場その場で観客の
反応を見ながらコントを作っていたのだ。
 あれは、全部即興だったのか!
 驚いた。
 私は萩本が台本を書いているものとばかり思っていた。
 萩本が稀代の才人であることは承知していたが、それに
反応し笑いを瞬時に作っていた坂上もとてつもない才能の
持ち主ということである。
 コント55号は即興コントだったのか。
 二人とも天才でなければできないことである。
 番組は朝4時からであったが、この話を聞いて一発で目
が覚めてしまった。
 萩本欽一坂上二郎、恐るべしである。