不二家憩希のブログ

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オール巨人「漫才も闘病も全力投球!」その①

 今日のNHKラジオ深夜便」午前4時からの「明日へ
のことば」の時間は、「漫才も闘病も全力投球!」と
題して漫才師のオール巨人氏が出演した。(以下敬称略)
 オール巨人のデビュー前の弟子修行の話、相方の
阪神との仲、C型肝炎との闘病が主な話題だった。
 かつての吉本興業では、芸人は師匠芸人の弟子に
付くか、演目めくりなどの舞台の進行係として劇場に
入るか、という二つの方法しか許されていなかった。
 巨人は、特に心酔する師匠がいたわけではなく、誰
でも良かったそうだ。
 巨人は、島田洋之介師匠に弟子入りしようとしていた
が、洋之介師匠にはすでに弟子が沢山おり、手一杯と
のことで断られた。
 さて、どこへ行こうか?と思案していると「新喜劇の岡
八郎(後に八朗と改名)が弟子に辞められて困っている」
という話を聞き、「それでは」ということで岡に弟子入りを
決める。
 周囲の人からは「やめとけ、つとまらへん」と言われた。
 岡は舞台では抱腹絶倒の親しみやすい3枚目だが、舞
台を離れると極めて神経質な人だった。
 弟子には、細心の奉仕を要求する。
 少しでもへまをすれば、激怒される。
 弟子が定着しなかった。
 巨人は、そんな岡に徹底的に尽くした。
 明日滋賀で舞台がある、となると前日に原付バイクで
劇場までの道順を下見した。
 「ここにこういう店があり、品物はここで買える」というこ
とをチェックする。
 岡は冷たい水を常に欲しがった。
 現代ならコンビニや自販機などが沢山あるが、当時は
そうした店は殆どなかった。
 岡に「冷たい水」と言われたら「ハイ!」とすぐに差し出
さなければならない。
 これは簡単そうで実に難しいことである。
 冷たい水など、どこにもないからである。
 巨人はこの難題に常に応えられるように、事前に調査、
準備していたのだ。
 いつ何どきでも「冷たい水」と言えば巨人がすぐに持っ
てくるので「お前はこれをどこから持ってくるんや?」と不
思議がられたそうだ。
 
 ~続く~