NHK-FM”クラシック・カフェ”でウィントン・マルサリ
スの演奏を聴いた。
マルサリスはジャズのトップ・トランペット奏者であ
ると同時にクラシック音楽の世界でも活躍している。
そのテクニックはクラシックでも最高峰と言われて
いる。
う~ん、さすがに凄いなぁ。
一曲目はパガニーニ作曲の「常動曲 作品11」だっ
た。
この曲は元々ヴァイオリンのために作曲された曲で、
それをマルサリスはコルネットで演奏している。
パガニーニはヴァイオリンの大巨人で、ヴァイオリン
のための曲を数多く作曲している。
それらの曲は技巧的に高度なものが多く演奏は困
難である。
パガニーニは自分がヴァイオリンを自由自在に最高
速で弾けたので、その技巧を披露するためにもそうし
た曲を作ったのであろう。
そうした曲をコルネットで吹こうというのだから、これ
はちょっと無謀なように思える。
さて、どうなるか。
曲が始まった。
マルサリスは、この難曲を楽々と吹いてしまっている。
最初からコルネットのために曲であるかのように吹
いている。
おそるべし、ウィントン・マルサリス。
この人は何でも吹けるのか?
能力に限界は無いのか?
マルサリスが不世出の演奏家であることは間違い
ない。