特にラジオ深夜便を狙って聞いているわけではな
い。
たまたま深夜に目が覚めてしまった時にラジオを
つけ、気に入った音楽がかかっていれば聞くのである。
番組アナウンサーは日替わりで曜日ごとにほぼ隔
週で担当している。
その中で一人(きれいな声だなぁ)と思っている女
性アナウンサーがいた。
話し方も、ちょっと品がある。
品があるように聞こえるように工夫しているのかもし
れない。
いずれにせよ声はきれいである。
私は、どんな顔なのだろうか?と気になっていた。
インターネットで調べれば、局アナなのですぐにわか
るはずである。
だが、私はそれをしなかった。
声が良ければ、どんな顔でも良いだろうと思ってい
たからである。
自分がイメージしていた顔と違っていたら、がっかり
でもある。
それが先日ふとそのアナウンサーの顔を見てみたく
なった。
一応顔を確認しておいても良かろう。
私はNHKの番組サイトに行った。
え~と、○曜日の○○さん。
あれ?
この人か?
その女性アナウンサーの写真は私が思い描いていた
ものとは大きく異なっていた。
脱色したクロワッサンのような顔である。
う~ん、これは見なければ良かった。
人生には小さな落胆が幾つも待ち構えているもので
ある。