私は週一回のペースで布団を干している。
今日は、その布団を干す日である。
ここ数日晴天が続いており、雨の気配はない。
今日も大丈夫だろう。
朝8時半、私は乾拭き雑巾を持ってベランダに出
た。
布団を掛ける手すりを拭くためである。
見ると茶色い手すりがうっすら黄色くなっている。
おぉ、これが黄砂か？
砂というより、粉のようだ。
それにしても、予報では黄砂が日本に来るのは
今日以降ということではなかったのか？
既に昨日までに当地にも飛んできていたのか？
遥々と大陸から海を越えて飛んできたとは、ちょ
っと信じられない。
途中で落下もせずよく当地まで届いたものだ。
上空高く舞い上がり、そのままふわふわ飛んで
きたのか？
となると、大陸では黄砂が山のように積もってい
る場所があるということなのか？
う～ん、何だかよくわからないな。
これが自然界の力というものなのか。
私は雑巾で黄砂を拭き取った。
折角飛んできても雑巾で一拭いとは、黄砂も哀
れな一生である。
