トレパンのゴムの交換は、ごく単純な作業である。
作業そのものはおそらく小学生でも出来るだろう。
前任のゴム紐を抜く。
後任のゴム紐を紐通しに挟み、その紐通しを穴
に入れて一周させる。
ウエストのサイズに合わせてゴム紐を縛る、もし
くは縫製する。
これだけである。
注意することもひとつ二つほどある。
ゴム紐を穴に通している際に、紐通しからゴム紐
が外れてしまうことがあるのだ。
そうなると、また最初からやり直しである。
終着に近付いてきた時に外れるとガッカリする。
もう一つは、ゴム紐の長さをウェストのサイズに合
わせることである。
きつからず、ゆるからず、という微妙なバランスを
取らねばならない。
さて、このトレパンのゴム紐はどうしようか。
検討の結果、交換を決行することにした。
引退寸前のトレパンではある。
だが、ゴム紐を入れ替えれば第一線復帰もかなう。
幸いにも、買い置きのゴム紐もある。
あれを使えば良いだろう。
私は作業にとりかかることにした。
わが家にある紐通しは、このような先端に挟み込む
形のものである。
~続く~