不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その58

の経歴に見られる特徴の二つ目は、映像デビュ
ー以来、出演作品に切れ目がない、ということで
ある。
 フォークは、1957年にテレビドラマで映像デビュ
ーしてから、少しのブランクも無くテレビもしくは映
画に出ている。
 フォークにはいわゆる”売れなかった時期”とい
うものが無い。
 デビュー作でいきなり、主役級の役をもらい、そ
3ヶ月後の出演番組では主役を演じている。
 その後も、フォークはコンスタントに作品に参加
している。
 次から次へと仕事が決まっていったのである。
 極めて順調な俳優人生なのである。
 フォークはデビューしてから「食えなかった」期
間がゼロなのである。
 容姿が整い演技力が平均以上にあっても仕事
がこない俳優が山ほどいるこの業界で、フォーク
の様な経歴は異例な部類に入る。
 フォークが多くの人に持たれているであろう”過
去に売れない苦労があったのでは?”というような
イメージとは大きく異なるのである。
 実際、フォークが”刑事コロンンボ”で有名にな
り大活躍中の頃でも、「フォークは昔、苦労して・・・」
といった記事を書く知ったかぶり&思い込みの評
論家もいたほどである。
 ”刑事コロンボ”のあの名演技を見ると、そう思い
込んでしまううっかり者がいても不思議ではない。
 人は見かけやイメージとは大きく異なることが多
々あるということであろう。
 
 ~続く~