ピーター・フォークは、4月11日の”Naked City"
に出演した。
フォークが、このドラマに出演するのは、これで
4回目である。
タイトルは”Lament for a Dead Indian ”、刑務所
から釈放されたばかりの男が殺人事件に巻き込ま
れるという話であった。
フォークは、ゲスト主役だった。
フォークの次のテレビ出演は”The DuPont Show
of the Week デュポン・ショー・オブ・ザ・ウィーク”
だった。
米国の巨大化学会社デュポン社の提供による60
分番組で、放送内容は多岐にわたっていた。
ミュージカル・バラエティー、ドラマ、ドキュメンタリ
ー、音楽ライヴ等である。
この番組は、才能ある俳優、芸能人を多く起用し
充実した作品を送り出しており、この番組枠から後
に映画化された作品もある。
フォークが出演した回は、”A Sound of Hunting ”
だった。
フォークは主役で、共演には”87分署”で主役の
ロバート・ランシング、”理由無き反抗”のサル・ミネオ、
った。
いずれも才気あふれる若き才能の持ち主ばかりが
集められている。
一つの番組枠内でこれほどの人材を集めることは
珍しい。
米国のドラマ等の番組のキャスティングを見ていると、
目玉となる俳優を一人か二人すえ、脇は無名のギャ
ラの安い俳優で固めるというケースが実に多いからで
ある。
これは、1社提供のデュポン社が制作費を豊富に用
意したためであろう。
フォークが出演した回の放送は、ネット上の映像で
は見つからなかったが、音楽ファン・特にジャズファン
には興味深い映像が見つかったので載せておく。
1本目は、ダンサーの映像であるがバックの演奏が
ジーン・クルーパ楽団なのである。
しかも、ピアニストが2人もいる大編成である。
2本目は、スイングの名ピアニスト・ジョニー・ガルニ
エリの演奏である。
曲はビックス・ベイダーベックの”イン・ザ・ミスト”である。
この番組ではこうした本格的な音楽ショーも提供し
ていたのである。
~続く~