不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その⑬

 ピーター・フォークは、4月11日の”Naked City"
に出演した。
 フォークが、このドラマに出演するのは、これで
4回目である。
 タイトルは”Lament for a Dead Indian ”、刑務所
から釈放されたばかりの男が殺人事件に巻き込ま
れるという話であった。
 フォークは、ゲスト主役だった。
 フォークの次のテレビ出演は”The DuPont Show
of the Week デュポン・ショー・オブ・ザ・ウィーク”
だった。
 米国の巨大化学会社デュポン社の提供による60
分番組で、放送内容は多岐にわたっていた。
 ミュージカル・バラエティー、ドラマ、ドキュメンタリ
ー、音楽ライヴ等である。
 この番組は、才能ある俳優、芸能人を多く起用し
充実した作品を送り出しており、この番組枠から後
に映画化された作品もある。
 フォークが出演した回は、”A Sound of Hunting ”
だった。
 フォークは主役で、共演には”87分署”で主役の
ロバート・ランシング、”理由無き反抗”のサル・ミネオ、
った。
 いずれも才気あふれる若き才能の持ち主ばかりが
集められている。
 一つの番組枠内でこれほどの人材を集めることは
珍しい。
 米国のドラマ等の番組のキャスティングを見ていると、
目玉となる俳優を一人か二人すえ、脇は無名のギャ
ラの安い俳優で固めるというケースが実に多いからで
ある。
 これは、1社提供のデュポン社が制作費を豊富に用
意したためであろう。
 フォークが出演した回の放送は、ネット上の映像で
は見つからなかったが、音楽ファン・特にジャズファン
には興味深い映像が見つかったので載せておく。
 1本目は、ダンサーの映像であるがバックの演奏が
ジーン・クルーパ楽団なのである。
 しかも、ピアニストが2人もいる大編成である。
 2本目は、スイングの名ピアニスト・ジョニー・ガルニ
エリの演奏である。
 曲はビックス・ベイダーベックの”イン・ザ・ミスト”である。
 この番組ではこうした本格的な音楽ショーも提供し
ていたのである。
 
 
 ~続く~