1962年10月16日、ピーター・フォークは”The
Dick Powell Show"に2度目の干しュ津円をする。
今回のタイトルは”The Doomsday Boys ”だ
った。
これは”終末の少年達”とでも訳せば良いの
だろうか。
主役は、この番組の演出、制作、ホストを務
めるディック・パウエルで、フォークはゲスト主役
だった。
フォークは刑務所勤務のアラン・キーガン医師
の役だった。
ギャングや悪党役ばかりだったフォークとしては
初のインテリの役である。
フォークもこの頃になると、2番手3番手のゲスト
ということは殆どなくなり、ゲスト主役のドラマが多
くなっている。
このドラマのごく1部分がYouTubeにあったので
載せておく。
続いて10月23日には、”Here's Edie ”という30
分番組に出演している。
これは、フォークにしては珍しくドラマではなく、
コメディや音楽を中心とした番組だった。
番組タイトルにもあるEdieとは、イーディ・アダム
スのことで彼女は、映画、テレビ、ブロードウェイで
活躍した女優であり、アルバムも出している歌手
でもある。
アダムスは、喜劇女優・コメディエンヌで映画は
”アパートの鍵貸します””恋人よ帰れ”等で脇を固
め、テレビでは多くの人気番組に出演するスターだ
った。
特に葉巻のミュリエルのテレビ・コマーシャルが大
評判を呼び、「イーディ・アダムスといえばミュリエル
葉巻”という認識が全米に定着していた。
歌手としてもクラシックの名門ジュリアード音楽院
で学んだ経歴を持ち、主にジャズ方面の歌を得意と
していた。
プライベートでは、ジャズ・トランペッターのピート・
コンドリと結婚していたこともある。
フォークが出演したのは、この、”Here's Edie”の
第一回目の放送だった。
フォークには、カビーという役名がついているので、
アダムスとコントか寸劇を演じたものと思われる。
そして、この回のメインゲストは、何とデューク・エ
リントンだった。
御大エリントンの他に、ジョニー・ホッジス、ハリー・
カーネイ、レイ・ナンスも出演した。
エリントン・バンドの演奏に合間にフォークとアダム
スが笑いをとるという構成だったのだろう。
フォークとエリントン等がどの程度接触したのか、
同じスタジオで演じただけなのか、よくわからないが、
豪華な顔ぶれで番組開始にかける意気込みが伝わ
ってくる。
フォークはいつもこういう髪形である。
天然パーマなのだろうか。
何と、このCMでは、スタン・ゲッツが共演している!
歌手としても本格派だったことがよくわかる。
~続く~