不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク氏ご逝去に寄せて その28

 ピーター・フォーク、1959年の2本目のテレビ
出演は、白黒の30分ドラマ”Brennerブレナー”
だった。
 これも刑事ドラマである。
 主人公はキャリア20年の刑事と、同じく新人
刑事で彼の実の息子である。
 親子刑事ということである。
 しかも、この親子は同じ警察署の同じ課に所
属している。
 ドラマは二人の異なる世代の異なる観点、行
動により捜査を解決に導いていくというものであ
る。
 これは、ありそうで案外無い設定である。
 だが、これはドラマでなければ、ありえない話
ではなかろうか。
 ひょっとしたら、米国ではあり得ることなのだろ
うか?
 ご存じの方がおられたら、是非お教え頂きたい。
 また、このドラマは、ちょっと笑えることもあった
そうだ。
 親子刑事が主人公なのだが、観ているとどうし
ても二人が親子のようには見えない。
 親子というには年がそれなりに離れているはず
だが、そうは見えない。
 歳が近いんじゃないのか?と思えてくる。
 それでも、ドラマでは「お父さん」となっている。
 これには、明白な理由があった。
 父親刑事を演じたエドワード・バンズは当時40歳、
息子刑事役のジェームズ・ブロデリックは30歳だった。
 歳が10歳しか離れていないのだ!
 40歳で刑事の息子を持つ父親役を務めるのもち
ょっと無理があるが、30歳で新米刑事役というのも
なかなか厳しいものがある。
 映画やドラマは「そりゃないよぉ~」という配役が、
時々あるが、これもその一例といえるだろう。
 二人は何とか演技力でこの短過ぎる歳の差をカバ
ーしようとしたようだが、それでも無理があったようだ。
 だが、番組は好評を博し1959年から64年まで続いた。
 その間のゲスト出演者にはジーン・ハックマンや名
監督・プロデューサーであるシドニー・ポラックが俳優
として出演している。
 父親刑事役のエドワード・ビンズは、テレビでは”ペリ
ー・メイスン””ミステリー・ゾン””コンバット!””ボナン
ザ””FBI”、映画では”12人の怒れる男”北北西に針路
を取れ”パットン大戦車軍団””評決”等に出演している。
 息子刑事役のジェームズ・ブロデリックはテレビでは
”ミステリー・ゾーン””ガンスモーク””FBI”ファミリー・愛
の肖像”映画では”アリスのレストラン””狼たちの午後
”に出演している。
 ブロデリックの実生活での息子は、俳優のマシュー・
ブロデリックである。
 近年のマシューは、1982年に亡くなった父親優しげな
容貌ににより近づいてきている。
 さて、ピーター・フォークは、1959年6月27日放送の”盲
点”に出演している。
 フォークは出ていないがYouTubeにこの番組の1960年
の映像があったので紹介しておく。
 刑事ドラマではあるが、どこかほのぼのとしたタッチの
作品に仕上がっている。
 冒頭のテーマ音楽音楽は、とても刑事ドラマとは思えな
いような楽しげな感じである。
 こうした点が米国で人気を獲得した要因になっているの
かもしれない。
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 ~続く~