不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク氏ご逝去に寄せて その⑲

 当連載記事中に間違いが発見されたので、訂
正させていただく。
 フォークの2回目のテレビ出演は1957年6月10日
の”スタジオ・ワン”内の”聖ビット”で、3回目が同
年7月28日の”カメラ・スリー”内のスタンダール
であった。
 僅か一ヶ月ではあるが、違いは違いである。
 となると、フォークはテレビでは主役デビュー、2回
目は脇役、3作目で再び主役だったということになる。
 さて、翌年もフォークにはテレビドラマから声がか
かる。
 ”アームストロング・サークル劇場”枠内の”新しい
クラス”というドラマである。
 この”アームストロング・サークル劇場”も、1話完結・
非連続ドラマを放送する番組である。
 当時の米国にはこうしたドラマ枠が沢山存在してい
た。
 毎回、ストーリー、配役、などが変わるので固定視
聴者がつき難そうな気もするが、これはこれでメリット
もあるのだろう。
 この形式だと、配役やスタッフが異なるので、同時
に何本でも制作できる。
 制作に時間的余裕も持てる。
 また、作品のストックを確保することも可能である。
 この”アームストロング・サークル劇場”は初期には
現代作家の原作を元にドラマが作られていたが、後に
実話を元にした”ドキュメンタリー・ドラマ”が中心にな
っていった。
 ドキュメンタリー・ドラマとは、何なのだろう。
 取り上げられたテーマは、スパイ活動やロシア共産
主義の歴史、医療と保険詐欺の危険についてなどで
あった。
 確かに、これなら実話素材としてはドラマになりやす
そうである。
 スポンサーは、アームストロング・コルク・カンパニー
で、現在ではアームストロングと名を変え床素材のト
ップメーカーとして知られている。
 番組名からもわかるように、この番組は一社提供で
ある。
 一社提供の番組は米国でも少なくなってきている。
 また、スポンサー名を番組名にすえるという点が何と
も時代を感じさせる。
 この番組からは、未来の大スターを多く輩出している。
 ジェームス・ディーン、グレース・ケリージャック・レモン
カサベテス、ロバート・デュヴァルらそうそうたる顔ぶれで
ある。
 ピーター・フォークも、そのうちの一人である。
 以下の映像にはフォークは出ていないが、こんな感じの
番組だった、ということがお分かりいただけるだろう。
 ちなみにこの回には、ジェームス・ディーンが出ている。
 
 
 
 ~続く~