不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その②

 1961年のピーター・フォークは、”The Aquanauts 
アクアノーツ”というドラマに2回ゲスト出演している。
 一回目は3月1日、もう一回は3月29日で、それ
ぞれ違う役を演じている。
 これほど日にちが接近しているにもかかわらず、
出たところを見ると、それほど大きな役ではなかっ
たようだ。
 作品は、カリフォルニアの”アクアノーツ”という名
のスキューバショップの若き2人の共同経営者が、
海や浜辺で遭遇する事件や冒険をくぐり抜けてい
く青春冒険アクションドラマだった。
 この番組は主にティーンエイジャー向けに制作れ
たもので、主役の二人は若手の俳優で、そのうち
の一人は後にロイ・エリーと交代している。
 ロイ・エリーは、テレビ版の”ターザン”でお馴染
みの俳優である。
 ターザンと言えば、ジョニー・ワイズミュラーを思
い浮かべる方も多いかと思うが、テレビ版のターザ
ン役だったロイ・エリーも大いに親しまれた俳優で
ある。
 海辺の物語なので、服を脱いでの撮影も多く、見
た目も重要なのである。
 主役の若き二人を引き立てる狙いもあってか、脇
役には個性的な演技派が起用されており、フォーク
もその一人だった。
 他にもバート・レイノルズもゲスト出演したことがある。
 フォークは4月18日には、テレビ映画”Cry Vengeance”
に出演している。
 この時のフォークの役名は”囚人”だった。
 名前も無く、ただ”囚人”だけである。
 何だか、役柄が推測できる。
 フォークは、4月21日には、もう一本のテレビ映画
”The Million Dollar Incident ”に出演している。
 この年の春、フォークは立て続けに何本もの作品に
出ているのだ。
 このテレビ映画もフォークの18番の犯罪ドラマだった。
 詐欺師のコンビが大きな犯罪を企てた。
 バンドリーダーで俳優のジャッキー・グリースンを誘
拐し身代金を奪うというのだ。
 この作品でジャッキー・グリースンは、本人役で出演
している。
 フォークの配役序列は5番目で、脇を固める役どころ
であった。
 アカデミー助演男優賞エミー賞助演男優賞にノミネ
ートされ目に見えて仕事は増えてきたが、役どころは
まだまだ地味なものが多かった。
 俳優は厳しい稼業である。
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 ターザン役のロイ・エリー
 
 
 ~続く~