不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク氏ご逝去に寄せて その32

 1960年、ピーター・フォークの次のドラマは10月
12日放送の”ネイキッド・シティ”だった。
 この連続ドラマにフォークが出演するのは、これ
で2回目である。
 今回は配役序列の18番目で放送ではクレジット
(配役として名前が紹介されること)もされなかった。
 おそらくセリフも無く数秒だけ顔が出るだけのち
ょい役だったと思われる。
 昨日記事にした”アンタッチャブル”では、ゲスト
主役の扱いだったのとは大違いである。
 この頃のフォークは、業界では名を知られ始めて
はいたが、まだまだ端役と大きな役を行ったり来た
りといったところだったのである。
 その次のドラマは、”Have Gun Will Travel ”とい
う30分の連続ドラマだった。
 このドラマは、日本でも放送されている。
 1960年にはNHKで”西部のパラディン”と言うタイ
トルで放送された。
 この時は字幕版だった。
 その後局をTBSに移し”西部の男パラディン”と改
題され日本語吹き替え版で放送された。
 ドラマは西部劇で南北戦後のサンフランシスコで
繰り広げられる。
 ホテル・カールトンを定宿にしているプロのガンマン、
パラディンはウェストポイント・陸軍士官学校卒業の腕
利きで街で起こるいざこざを解決する、というものである。
 番組として大変好評を博し、1957年から63年まで続
いた。
 評判が悪ければ一日で取りやめになるブロードウェイ
と同様、米国では成績が悪ければ連続ドラマであって
も番組は突然終わってしまう。
 いわゆる最終回は無いのだ。
 そんな米国にあって6年も放送されたのであることから
も、この番組の人気ぶりは伺える。
がゲスト出演している。
 フォークは、10月16日放送の”The Poker Fiend ポーカ
ー悪鬼”にウォーラーという男の役で出ている。
 配役序列は5番目で出番もセリフも多い。
 また、この回にはウォーレン・オーツも出ている。
 この部分には、フォークの出番は未だ無い。
 
 4:41からフォークが登場する。
 
 ポーカーにとりつかれた男を、主人公のパラディ
ンと協力して救い出そうという役である。
 フォークとしては、初めての善人の役だと思われる。
 悪人役の多かったフォークにとって、記念すべきドラ
マと言えるかもしれない。
 
 
 ~続く~