昨日の朝、９時２０分頃、私は空を見上げていた。
洗濯物は干し終わった。
だが、布団はどうだろう。
ここのところ、急に雨が降りだす日が続いていた。
前兆も殆どなく、いきなり降り出すのだ。
洗濯物なら、降られても、取り込んでもう一度乾
かせば良いが、布団となるとそうもいかない。
空は南半分は、白雲の隙間から青空が見える。
太陽も雲に遮られることなく、日を投げかけてい
る。
一方北半分は、灰色の雲が殆どで、東の端には
真っ黒い雲もある。
我が家を境に西は晴れ、東は曇りと分かれる形
になっている。
これは、どうすべきだろう。
青空もあることだし、干しても大丈夫だろうか？
太陽も出ているので、これは晴れということでは
ないのか？
否、そうは言っても半分は曇りなのだ。
それにあの黒雲が何とも怪しい。
私は黒雲を警戒して干すのは断念した。
太陽が出ているのに残念である。
それから１０分後、ポツポツという音が聞こえ始め
た。
雨だ。
それも大粒だ。
私は急いで洗濯物を取り込んだ。
だが、太陽が出ているし、青空もある。
それでも確かに雨は降っている。
きつねの嫁入りか。
朝早くから婚礼とは忙しいことである。
雨は大降りになることはないが、降り続けた。
それも黒雲からではなく、灰色の雲から降ってい
る。
これは一種のフェイントなのか？
何とか布団を危機にさらさずに済んだ。
降るなら降る、降らないなら晴れる、とどちらかは
っきりしてほしい。
とりあえずきつねさん、ご結婚おめでとうございま
す。
