私はいつもは素通りの消臭剤の棚に行った。
見ると大変な品数がある。
こんなにあるのか。
私が思いつくのは昔ながらのトイレ用のものだ
けだったので、この種類の多さには戸惑いを感じ
てしまった。
部屋用の消臭剤だけでも、かなりの数がある。
品揃えが多い方がよかろう、と思ってこのホー
ムセンターに来たのだが、これでは多過ぎである。
同じ様なものが沢山ある。
メーカーも何社もある。
私がそれらの品を見ている間だけでも、次々に
他のお客さんがやって来て目当ての品をかごに
入れていく。
消臭剤は、こんなに売れているのか。
知らなかった。
私は自分が使っていなければ、知識は殆どない。
実に疎いのだ。
まるで、その品が存在しないかのように思って
いるものもある。
それにしても、こんなに品数があっては、どれを
選んだら良いのか、わからなくなってくる。
物が沢山あるということは幸せなのか、そうでも
ないのか。
仕方がないので、ざっとではあるが一個一個見
ていくことにした。
~続く~