当地の春祭りは、殆どの町内会がプラグラム
の一部縮小をし、開催された。
では、自治体が主催するイベントはどうなって
いるのだろうか。
当地では、夜桜の照明が中止されただけのよ
うだ。
夜桜といっても、桜の木をライトアップするよう
な洒落た大がかりなものではない。
桜は並木になっていて、訪れた人がその下を
桜を見上げながら歩いていくのである。
桜の下で宴会をするような場所ではない。
その桜並木に沿って裸電球が数㍍おきに付け
られたコードを架設するという、ごくシンプルなも
のである。
夜でも花見をしながら散歩が出来るといった程
度のものである。
例年この桜並木のいくつか地点では、市が主
催して当地の名産品などを紹介するブースを設
置し、花見の雰囲気を盛り上げている。
そうしたブースの設置は例年通りに行われた。
中止したのは、桜の夜の照明だけなのだ。
この照明中止が決定されたのは、震災からそ
れほど時間が経っていない時だった。
おそらく市の担当者は「これは自粛風が吹くな」
と見込み、早めに手を打ったものと思われる。
加えて電線の架設を止めれば、その経費や電
気代が節約できる。
そうしたことに関しては、当地の人達は役所の
みならず皆さん実に機敏で聡いのだ。
私は、震災に関連した自粛はこの程度で良いと
思う。
自粛も、し過ぎはよろしくない。
桜の照明が中止されて苦情が集まった、という
声も殆ど無いようだ。