不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

特急列車をくい止めろ。その⑫

 私が今回の記事で記している落花生とは、い
わゆる殻付き落花生である。
 私は今まで殻付き落花生というものは、一種
の保存食品のようなものだと思っていた。
 水分を含まず、乾燥している。
 そして中に詰まっている実はあの落花生特有
の殻に守られることにより、高度の保存性が確
保されているのだろう、と思い込んでいた。
 したがって、メーカーが袋に記載している賞味
期限など、ほんの目安程度のものだろう、と見な
していた。
 この時食べた落花生は賞味期限切れから2年
が経過していた。
 だが私には「落花生は保存性が高い」という知
識的根拠の無い思い込みにより、特に気にする
ことは無かった。
 それに、この時の落花生は未開封だった。
 未開封ならなおさら問題は無かろう、と思ってい
た。
 新品ではないので風味が多少落ちているかもし
れないが気になるほどではないだろう、と思ってい
た。
 私は封を開け、殻をむき始めた。
 剥きながら少しずつ食べていく。
 あれ?少し味が違うな、という感じた。
 だが、輸入物の落花生には当たりハズレがある。
 まぁ、これはハズレだったのだろう。
 でも、少しくらい味が落ちていても仕方ないか、と
思った。
 私はそのまま剥きながら食べ続けた。
 結果として、この時食べた落花生が、その夜の7
本もの臨時水特急の要因となったのである。
 そんな落花生が水特急を誘発するなどということ
があるのだろうか?
 しかしそこには、落花生特有の明白な理由があっ
たのだった。
 
 ~続く~