不二家憩希のブログ

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特急列車をくい止めろ。その⑦

 私はまたしても突然の発車ベルによって起こ
された。
 これで5回目だ。
 私は、慎重にトイレに歩いて行った。
 焦って途中で脱線してしまってはならない。
 私は何とか今回も無事に特急列車を見送るこ
とが出来た。
 時計を見ると4時半である。
 前回の発車が2時半だったので、4回続いた
1時間おきの発車ペースは破られたのか。
 貨物の手配がつかなかったのか、それとも運
転手がいなかったのか。
 それにしても、この一連の特急列車の運転手
は一体誰なのだろう?
 無人で運行されているのだろうか。
 無人暴走特急か。
 ありえない話ではない。
 私は、寝床には戻らず、そのまま起床するこ
とにした。
 この時期、4時半は未だ真っ暗だった。
 私は5回目の特急列車の発車を受け、薬の服
用を決断した。
 私が薬を飲むのはいつ以来だろう?
 少なくともこの5年は飲んでいない。
 10年間でも1~2回あったか、どうかである。
 私は薬は飲まないという考え方をもっているわ
けではない。
 薬を飲むような症状になったことがないからで
ある。
 私は正露丸を飲んだ。
 その後、私はいつものように掃除などの朝の
ローテーションを始めた。
 
 ~続く~