不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

特急列車をくい止めろ。その➁

 トイレから戻ると私は再び床に就いた。
 まぁ、こんなこともあるか。
 人間だから仕方ない。
 それにしても私が下痢になるのは久しぶりで
ある。
 前にいつなったのか、思い出せないほどであ
る。
 それも今思うと下痢というほどのものではなく、
軟便のきついものであった。
 そんなことを考えている内に私は眠ったようだ
った。
 だが、その眠りも束の間に過ぎなかった。
 私は再び出発ベルによって目が覚めた。
 またか!
 私は起き上がりトイレに向かった。
 トイレに座ると同時に特急列車は発車していっ
た。
 この時、時刻は11時半だった。
 前回の特急列車からちょうど1時間しか経って
いない。
 こんな短時間に連続するとは思いも寄らなかっ
た。
 前回の発車後に、もう1便が待機しているという
様子もなかった。
 あれで終わりだと思っていた。
 2度も続くとは異例である。
 私にとって特急列車は稀にあったとしても一回限
りで、その次の便はいつも通りの普通列車だった。
 しかも、今回の特急列車は仕様が著しく異なって
いたのだった。
 
 ~続く~