トイレから戻ると私は再び床に就いた。
まぁ、こんなこともあるか。
人間だから仕方ない。
それにしても私が下痢になるのは久しぶりで
ある。
前にいつなったのか、思い出せないほどであ
る。
それも今思うと下痢というほどのものではなく、
軟便のきついものであった。
そんなことを考えている内に私は眠ったようだ
った。
だが、その眠りも束の間に過ぎなかった。
私は再び出発ベルによって目が覚めた。
またか!
私は起き上がりトイレに向かった。
トイレに座ると同時に特急列車は発車していっ
た。
この時、時刻は11時半だった。
前回の特急列車からちょうど1時間しか経って
いない。
こんな短時間に連続するとは思いも寄らなかっ
た。
前回の発車後に、もう1便が待機しているという
様子もなかった。
あれで終わりだと思っていた。
2度も続くとは異例である。
私にとって特急列車は稀にあったとしても一回限
りで、その次の便はいつも通りの普通列車だった。
しかも、今回の特急列車は仕様が著しく異なって
いたのだった。
~続く~