当ブログでは時折イノシシやシカなどの有害
鳥獣について取り上げることがある。
私も間接的には関わりがあるので、どうして
も気になるのだ。
これらの有害鳥獣は、農業や林業にとって致
命的な打撃を与え続けている。
こうした状況を克服しようと、全国では有害鳥
獣の駆除と同時にそれらの肉を食材として活用
しようという試みが着実に進行している。
そんな中で栃木県宇都宮市と福岡県京都郡みやこ町
の２カ所でほぼ同時にイノシシを食材に使ったラ
ーメンが発表された。
宇都宮ではイノシシなど被害の対策としてイノ
シシを食用肉として加工する工場を自治体が運
営し、昨年から稼働を始めている。
これらのイノシシ肉はかつては捕獲してそれを
埋めるなどして処分するしか方法はなかった。
だが、そこから大きく方向転換しイノシシ肉を食
品ビジネスの新たな商材として流通させようとい
うのだ。
イノシシ肉はすでに宇都宮では流通しているそ
うだ。
イノシシ肉は日本ではあまりなじみの無い肉で
はあるが、ギリシャなどヨーロッパでは普通に食肉
店で売られている。
今回は、新顔の食材であるイノシシ肉を用いたラ
ーメンが作られたのである。
みやこ町では、豚骨ではなくイノシシ骨でスープ
をとり、イノシシ肉でチャーシューを作ったそうだ。
豚よりも加工に手間はかかるが、味はなかなか
のもののようだ。
豚とイノシシは親戚のようなものなので、おいし
いものが出来上がったものと思われる。
出来ることなら、こうした新メニューをテレビなど
が取り上げ、全国的な人気メニューになれば良い
な、と思う。
そうなれば有害鳥獣を捕獲後加工し、食材とし
て流通させるというビジネスに弾みがつくからだ。
