昨日はヒガンバナが咲かない、という記事を
載せたが、猛暑による植物界の異変はヒガン
バナだけにとどまらないようだ。
秋の味覚としてお馴染みの柿や梨の生育が
大幅に遅れているのだ。
当地とその周辺は柿の栽培が盛んで、隣の
市では柿のある品種のシェアが日本一である。
その柿の発育が今年はおかしいそうだ。
実の皮が黄色くなってしまい、そのままなのだ。
「こんなことは今まで経験が無い」
生産農家は頭を抱えている。
こうした場合、普通だったら長老の出番である。
「こういう時が○○年前にあって□□したものだ」
といった知恵を授けるものだ。
だが、今年はそうはいかない。
このような猛暑は過去100年以上も無かったか
らだ。
観測記録に残っているだけでも、今年は明治以
来最高の猛暑だった。
おそらく江戸時代にもこれほど暑い日は無かった
と思われる。
そうなってしまうと、過去の経験は殆ど役に立た
ない。
こうなると、今後どうなるのか、栽培物の生長の
経過を見ていくしかない。
私は気温が高ければ高いほど果物の生育には
好都合だと思い込んでいた。
だが、それも程度があって、今年ほど暑いと行き
過ぎで果物も弱ってしまうようだ。
昨年・台風、今年・猛暑と2年続けて自然は当地
に冷たく当たっている。
少しは手加減してください、と言いたくなる。
自然は私達の味方か、それとも敵なのか?