不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

タコの恩返し。

おけるドイツ・チームの勝敗と優勝国スペイン
を”予言”したとされるドイツの水族館在住の
タコのパウル
君に特製の優勝トロフィーが授与された。
 へぇ~、そんなことまでするのか!
 トロフィーまで用意するとはドイツ人ってなか
なか手回しが早いなぁ。
 今やパウル君は世界で最も有名な軟体動物
である。
 軟体動物だけではなく人間を除けば世界で
最も顔と名前を知られた生き物となっている。
 この世界の熱狂振りにパウル君を世に送り出
した水族館スタッフも喜んでいると思う。
 推測するに、パウル君のデビューはもとは、か
なり地味なものだったと思われる。
 水族館は生態展示が最大の特色があるが、そ
れだけに展示物に変化をつけることが難しい。
 美術館などのように、展示品の入れ替えが殆ど
出来ないのだ。
 生き物は一度展示がスタートしたら、そのまま
持続的に展示が続くことになる。
 当然、年中同じものが展示されることになる。
 すると、入場者も飽きてしまい、入場者数は良く
て現状維持、もしくは減少してしまうことになる。
 これは世界中どこの水族館でも同様の課題を抱
えているものと思われる。
 パウル君の住んでいる水族館では、そうした現
状を打開しようとパウル君の”予言”を企画したの
だと思われる。
 透明アクリルの箱に、カラーコピーしラミネート
工した国旗を貼る。
 国旗には著作権もないので安心して使える。
 そしてアクリル箱にパウル君の餌を入れれば良
いだけである。
 事前の仕掛けはこれだけである。
 経費が殆どかかっていない。
 あとは、試合の数日前に「タコが”予言”しますよ」
と告知してショーをスタートさせるだけである。
 たったこれだけのことながら、世界中の注目を集め
パウル君は偉いなぁ、と思う。
 ひょっとすると日頃お世話になっている水族館への
”タコの恩返し”なのかもしれない。