不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

班長の引継ぎを行った。その④

 町内会費集めと県護国神社の寄付金集めの
他には、これといって引き継いでおいた方が良
い情報は無いように思われた。
 強いてあげるとすれば、Aクリニックの奥さん
班長に会おうとしないことであろうか。
 町内のことに関しては、クリニックの看護士や
事務員に任せきりなのだ。
 顔も出さないのだ。
 これは少々失礼なのでは?という話になった。
 Kさんによれば、「お高く留まっている」というこ
とらしい。
 私に言わせればお高く留まっている、というよ
りも頭が悪いだけなのだと思う。
 常識が無いのに誰も注意する人がいないのだ
から、気の毒とも言える。
 町内には他にも医者は何人もいる。
 Kさんはその中のH医院の先生の話を始めた。
 H先生は、町内会活動にも熱心に取り組んでお
られる。
 お祭りの行列にも自分から参加される。
 この行列は拘束時間が長く、いろいろと制約事
項も多いのだが、嫌がらずに皆に混じって盛り上
げようとしておられるそうだ。
「いやぁ、あの先生は偉いと思うなぁ」
 Kさんは遠くを見るような目でそう言った。
 自分は一般住民とは住む世界が違う、という態
度丸出しのAクリニックとは大違いである。
 Aクリニックのジャングル・ドクターは、自分のクリ
ニックに来院する患者が年々減ってきていることの
理由に気が付いていないようだ。
 
 ~続く~