不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

班長の引継ぎを行った。その②

 Kさん宅にお伺いすると、大抵ご夫婦揃って
おられることが多い。
 このお2人は私にとっては子供の頃から馴
染みのお隣のおじさん、おばさんである。
「1年間ご苦労様でした」とまず声を掛けられた。
 いやぁ~、やっと終わりました。
「それで、この1年で何か変ったことはあった?」
と尋ねられた。
 引き継ぐに当たり、何か気になるトピックが
あれば話しておいた方が良い。
 私は、この1年にあったことを話し出した。
を切らせて私の家に駆け込んできたことを話
した。
「そう、そんなことがあったの」
 あれ、Kさん夫婦も敬老会のメンバーなのに
知らなかったのか。
 私はことの顛末を詳しく話した。
 この件については、以前当ブログに記した通
りである。
「それじゃ、あなたもカチンと来たんじゃない?」
とおばさんは言った。
 いえ、そんなことはないです。
 私はそう答えた。
 考えてみればSUさんも気の毒である。
 SUさんは独立して離れて住んでいる息子さ
んに「もう年だし、一緒に住もう」と言われ引っ
越した。
 だが、嫁との折り合いが悪く、元の家に戻っ
て来たのだ。
 SUさんが賢かったのは、引っ越す際に家を
そのまま残しておいたことである。
 今後は息子夫婦と住む、ということで家や土
地を処分してしまっていたら、帰って来る場所
がなくなっていたところである。
 そうなれば、嫁姑のいがみ合いの毎日が死
ぬまで続くということになってしまう。
 SUさんは、そうしたことを見越しておられたの
かもしれない。 
 そうは言っても新生活に破れて元の家に戻っ
てみたら、敬老会に呼ばれていない、となれば、
多少キレても仕方が無い。
  それにSUさんは私の怒りのツボを押したわけ
ではなかった。
 私の怒りのツボは、普通の人とは少々異なっ
ているのだ。
 私はこの程度のことでは怒らないのだ。
 
 ~続く~