不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

なんでも鑑定団・中島誠之助氏の見事な解説。

開運!なんでも鑑定団」を観た。
 私はこの番組を毎週欠かさず観ている。
 今週最後の鑑定品は、志野焼の平鉢だった。
 この平鉢は、依頼人の祖父が益田孝からも
らったものである。
 私は益田孝といえば大実業家と言うことく
らいしか知らなかった。
 益田孝は三井物産創立者で、明治時代の
経済界をリードした人物だそうだ。
 また、中外物価新報という新聞もはじめて
おり、これは現在の日本経済新聞である。
 番組では触れられなかったが、歌手の岩崎
宏美の別れた夫が益田の玄孫である。
 そのため岩崎宏美は、一時芸名を益田宏美
に代えて活動していたこともある。
 
 鑑定品の志野焼の平鉢は、陶芸家・大野鈍
阿による本物だった。
 鑑定額は300万円だった。
 この鑑定は、いつもの通り中島 誠之助 氏
が行った。
 そして秀逸だったのが、その解説である。
 岩崎孝と大野鈍阿との出会いの瞬間を生き
生きと描写し解説したのだ。
 正しく当時の情景が目に浮かぶような語り
口だった。
 さすがである。
 中島誠之助が語るだけで、ガイドVTR一本
分の情報量があったように思う。
 あのような見事な解説が出来るのは、中島
誠之助氏ならではないかと思う。
 一枚の平鉢からあのようなエピソードを語
り見る人を納得させる中島氏は実に凄いと思
った。
 相当な教養が無いとあのようには語れない
と思う。
 いつも鑑定士をからかっている司会の島田
紳助も中島氏の解説を絶賛していた。
 島田紳助が他人のトークを褒めることなど
滅多に無い。

 こういう底の深さがあるから「なんでも鑑
定団」は観ていて面白い。