不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

坂田昌一氏を知る。

 今年の文化面での大ニュースは4人の日本人
によるノーベル賞受賞だと思う。
 その中で、私はそれまで知らなかった科学
者を知った。
 益川、小林の両氏の名古屋大学時代の恩師
である坂田昌一氏である。
 坂田氏は湯川秀樹朝永振一郎とともに日
本の素粒子物理学をリードした存在なのだそ
うだ。
 坂田氏の研究成果は世界の素粒子物理学
究の基礎の一つとなっており、坂田物理学を
基にした研究により、外国人ノーベル賞受賞
者も出ている。
 坂田氏がもう少し長く生きていたら、ノー
ベル賞を獲っていただろうと言われている。
 そんな日本人がいたとは、知らなかった。
 今回の益川氏、小林氏の受賞も坂田氏の影
響が大きいそうだ。
 受賞会見では恩師を熱く紹介する両氏の姿
に感銘を受けた。
 物理学の研究室とは、どんなところなのか
想像するしかないのだが、大切な恩師の偉業
を晴れの舞台で紹介する両氏の姿勢に人間的
な暖かさを感じた。