不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

「ALWAYS続・三丁目の夕日」を観た感想。

 私は映画をあまり観ない。
 それには、それなりの理由があるのだろう
が、自分で検証したことは無い。
 そこで今回改めて考えてみることにした。
 私があまり映画を観ない理由の一つに細か
い設定が気になってしまう、という点がある。
 先日、テレビで「ALWAYS続・三丁目の夕日
が放映されていた。
 あのような私が興味を持った映画でさえ気
になる点を発見してしまうのだ。
 お金も無く将来の展望も大して持てない茶
川にヒロミのような女性が惹かれるのだろう
か?と思ってしまうのである。
 惹かれるだけならともかく、同居までする
か?とも思うのだ。
 このようなことを書くと「あ~、あんたは
夢が無いねぇ」と言われそうだが、どうして
もそう感じてしまうのだから仕方が無い。
 現実に生きる生身の女性であんな女性は、
まずいないと思う。
 日常生活で実際に遭遇することは、殆ど無
いと思う。
 少なくとも私の周辺の女性は、もっと計算
をしているし、また、そのあたりを悟られな
いようにそつなくこなしている。
 映画を観ていて、そんな現実と画面上の設
定との間に大きな距離を感じてしまい、もう
一つ楽しめないのである。
「つまらない男だなぁ」と言われそうだが、
それが私の現実なのだから仕様が無い。
 
 私はあの映画でさえそんな風に感じるので
あるから、他の映画では尚更である。
 天才医師がどうたらこうたら、とか、この
男が地球を救う!とか言われても、そんなの
あるわけ無い、と思ってしまい、最初から観
る気がしないのである。
 私は天才と言われる人に会ったことがある
が、実際の天才はもっと地味である。
 映画作家は何でも派手に描写したがるよう
だが、私にはそのあたりに抵抗を感じてしま
うのである。

 それでも、この「ALWAYS続・三丁目の夕日
は真面目に作られた映画だったので楽しむこ
とは出来た。
 一種のムードを味わう映画としては最上の
ものだったと思う。
 だが、私にはムードだけで物足りなさも感
じてしまったというのが率直なところではあ
る。
 
 等と偉そうに書いたが、映画をあまり観な
い人間の書くことなので大目に見ていただき
たい。