不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

市政・国政報告会に行ってきた。その③

 その代議士は、話し続けたのだが、その内
容は野党とマスコミ批判が中心だった。
 こんなことが国政報告になるのだろうか。
 次第に代議士の愚痴を聴きに来たような気
分になってきた。
 それらの愚痴がひと段落したところで、代
議士は話題を変えた。
 それはインド洋での給油活動を延長する法
案についてだった。
「何故、いわゆるインド洋給油法を延長しな
ければならないのか、それには理由があるの
です」と代議士は言った。
「私は、このことを初めて公の場で話すので
すが」ともったいぶった。
「今、イラクは世界一の麻薬生産国となって
います。それらの麻薬が世界中に輸出されて
いるのです。それを阻止するために、インド
洋での給油活動は延長しなければならないの
です」
 え~、そんな話聞いたこと無いな。
 確かに現在のイラクは麻薬が蔓延している。
 だが、その麻薬のために軍隊を派遣するな
どという話は初耳である。
 それに、イラクに麻薬が広まってしまった
要因は米国による派兵と駐留による。
 同様にアフガニスタンでも麻薬が蔓延して
しまっている。
 こういったケースはよく起ることで、日本
でも戦後まもなく覚醒剤の一種のヒロポン
都会の一部で流行してしまったことがある。
 イラクでの麻薬の蔓延の責任の一端は米国
にもあるのだ。
 それを防ぐために軍隊を出すとしたら、米
国もマッチポンプ極まりないではないか。
 その代議士は、こんな理屈を本気で信じて
いるのだろうか。
 この代議士は、永田町で一体何を学んでき
たのだろうか。
 こういった珍妙な説を信じている政治家は
意外に多い。
 私も以前、オフレコでおかしな話をいくつ
も聞いたことがある。
 トンデモ情報を信じ込んでしまう政治家は
いつの世にも存在している。
 こうした政治家が一定量以上になると、戦
争が起きてしまうことは歴史が証明している。
 私は、呆れながら代議士の話を聞いていた
のだが、さすがに退屈してきた。
 私は場内を見渡すと、あることに気がつい
た。

 ~続く~