不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

市政・国政報告会に行ってきた。その②

 その代議士は、会が始まる前まで社務所
土間にいた。
 神社の社務所なので特に控え室もないのだ。
 こういった演出効果が無い場所でのスピー
チは、その話し手の力量が計れるというもの
だ。
 私がその代議士を生で見るのはこれが初め
てである。
 この代議士には元から華が無い。
 漫才コンビの人気の無い方みたいである。
 やはりポスターの写真よりも見劣りする。
 最近のデジタル技術の進歩と普及により、
写真の加工はどこでも簡単に行われるように
なり、その質も驚くほど向上している。
 この代議士もそうだ。
 ポスターの中の男は、目の前の男よりも遥
かに輝いて見える。
 最新のデジタル加工技術は、人をよりよく
見せる術を知っているようだ。
 写真は決して、真実を写してはいないこと
も多く、微妙に人を騙すのだ。
 だが、人は見た目だけではない。
 政治家なのだから、話し始めれば違うのか
もしれない。
 私はそう思って見ていたが、実際にはそ
の見た目と同じだった。
 それでも、司会者に紹介されると場内から
大きな拍手が起った。
 登場するだけで拍手が起きるとは芸能人の
ようである。
 私も付き合って拍手をした。
 代議士は丁寧なのか、回りくどいのかよく
分からないような挨拶の後、話し始めた。
 その内容は、呆れるものだった。
 最近は野党が審議に応じてくれないので、
どうにもならない、とぼやいた。
 それで、F田首相が我慢できず辞任してし
まったのだそうだ。
 また、ある委員会の委員長が委員会の開催
中に、紙の裏に議員の似顔絵を書いていたり、
議員が居眠りをしていたことに対する言い訳
を説明した。
 野党が審議に協力してくれず、あまりに暇
なのでつい似顔絵を描いたり居眠りをしてし
まうそうだ。
 何でも野党のせいなのだそうだ。
 その次には、マスコミ批判を展開した。
 今のマスコミは野党寄りだと嘆いた。
 あ~あ、何だか冴えない野党議員のような
話し振りである。
 ひょっとすると、J党は党を挙げて下野す
る準備をし始めているのだろうか。

 ~続く~