不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ヒラリー候補とどぶ板選挙

 アメリカ大統領選挙民主党の公認候補者選び
について連日報じられている。
 有力候補者は、前大統領夫人で女性初の大統領
を狙う上院議員ヒラリー・クリントン氏と、黒
人初の大統領を目指しているオバマ氏である。
 ヒラリー氏は、上院議員に立候補した時から、
いずれ大統領選に出るのでは、と言われてきた。
 これですんなり大統領になったりするとクリン
トン神話が出来上がってしまいそうなのだが、そ
う何事も順調に行くとは限らないものである。
 ファーストレディーを務めた人が、有権者の家
を一軒一軒訪ねて支持を訴えている映像をテレビ
で見た時は、ちょっと意外な感じがした。
 本などで読んだ印象だと、アメリカ大統領選は
計算ずくで戦略が立てられていて、ああいった日
本で言うところのどぶ板選挙はしないものだと思
っていたからである。
 だが、実際は小沢一郎も真っ青のどぶ板戦法で
ある。
 アメリカにどぶ板というものがあるのかどうか
わからないが、あれは正しくどぶ板選挙である。
 こういうことは本で読んでいるだけでは分から
ないものである。
 あの映像はテレビ局の取材班が付いてきている
のでやったのかもしれないが、一軒一軒回らなく
てはならないほど追い込まれています、というメ
ッセージにもなってしまっている。
 これは、効果的なのかそうではないのか。
 ああいう映像はアメリカ人の心情を動かすもの
なのであろうか。
 人間の心情は万国共通で、大して変わりが無い
という説がある。
 ベタな訴えには、やはり心が動かされるものが
あるのだろうか。
 アメリカ大統領選においては、過去、切れ者
イメージで選挙を戦ってきた候補者は皆落ちてい
る。
 ケネディは例外的な存在ではあるが、それでも
若さと言うハンディを負っていたともいえる。
 アメリカでは少々欠点が見えるくらいの候補者
が大統領になっているのだ。
 それはそれで人間的だなぁ、とも思えるが、こ
れは日本人である私達にとっては心配な点でもあ
る。