不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

トイレットロールの長さに気がついた。

 最近ようやく気がついたのだが、トイレットペ
ーパーは、その一巻き当たりの長さがメーカーご
とにバラバラで、統一された一定の基準が存在し
ていないらしい。

 私は日頃、安売り価格に反応した購買行動をと
っている。
 しかし、間抜けなことに、その着目点は主にそ
の価格であり容量にまで注意が及んでいないこと
が多い。
 12巻で○○円、18巻で○○円といったこと
には関心がいくのだが、それらが実際には何メー
トルなのかということは考えたこともなかった。
 昨年末に新しいトイレットロールに変えたのだ
が、どうも減り方が早い。
 これはどういうことか、と思い調べてみると、
やはり今回のトイレットロールは一巻当たりの長
さが短い。だが、ロールとしての大きさはそれほ
ど変らない。つまり、巻きがゆるいのである。
 ロールのパッケージを調べてみると、以前使っ
ていたロールの一巻当たりの長さは30メートル
で今回のものは27.5メートルしかない。
 約一割ほど短い。
 これは巧妙な手口である。
 巻数は同じでも、長さを短くすればその分コス
トは抑えられるのだ。
 もちろん、トイレットロールのパックには、そ
のメートル数の表記があるのだから、これは不正
ではない。
 だが、12巻○○円!と新聞チラシなどに表記
されれば、おっ安い!と思って買いに行ってしま
うのである。メートル数にまで気が回らないし、
メートル数を表記したチラシなど見たことは無い。
 細かい点にまで注意が及ばない無知な人間にと
って、巻数がトイレットロールにおける唯一の容
量の単位だ、と思い込んでしまっても仕方が無い
ことなのかもしれない。

 巻数と価格だけで判断して慌てて買ってしまう
私のようなそそっかしい人は他にもおられるのだ
ろうか。
 トイレットロールの巻数は、必ずしもそのロー
ルの長さを表しているわけではない、ということ
にようやく気がついたのである。

 今年も年明けからひとつ賢くなった。
 こんな当たり前のことでも知らない人間にとっ
ては不明なままなのである。

 無知は、他者による自己の操縦を許すことであ
り、それこそが人の尊厳を犯すのである。