不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

量り売りの復活を待ち望む。

 日本の小売店では、1960年代終わりくらい
までは、食料品、中でも調味料類を中心に量り売
りが主だった。
 醤油や油はビンを持参して注いでもらった。
 味噌は重箱に詰めてもらった。
 豆腐や油揚げなどは鍋や皿に入れて持ち帰った。
 その後、各種パッケージの開発により、日本で
は量り売りは徐々に衰退していった。
 コーヒー豆の専門店や百貨店などでは今でも量
り売りが行われているが、今や食料品の量り売り
は殆ど見られなくなってしまっている。
 今時、量り売りをしているのはガソリンと灯油
くらいのもである。
 
 私は、量り売りが復活してこないかなぁ、と願
っている。
 食料品が入っている各種ペットボトルやビンを
使い捨てるのは、実にもったいないと思っている
からだ。
 小売店で量り売りのコーナーがあれば、容器を
持参し、そこで必要な量だけ買ってくれば良いの
である。
 販売機にお金を投入し容器をセットして商品を
詰めていく。これくらいの技術は今の日本でなら
割と簡単に出来そうに思えるのだ。
 こうすれば、沢山の容器がゴミにならずに済む。
 今の家庭の可燃ゴミの内訳を見れば食品パッケ
ージが大半である。
 現代日本で生活すると言うことは、同時にパッ
ケージゴミを発生させる仕組みを維持する、とい
うことになってしまっているのだ。
 これは、レジ袋廃止運動の以前に考えられなけ
ればならない問題だと思う。
 
 丈夫に作られた各種のパッケージはまだ十分使
えるものばかりである。
 実際、アフリカのマダガスカルでは、使用済み
のペットボトルを洗浄し容器として販売している
のである。これは、ある種理想的なリサイクルの
形態である。
 日本でもそこまでしましょう、とまでは言わな
いし、潔癖な日本人には無理だと思う。
 だが、量り売りの復活は十分に可能だと思う。
 勢いのあるイトーヨーカドーやイオンとかが始
めてくれないものだろうか。

 私は、量り売りの復活を日々心待ちにしている。