不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

サブプライム問題と一般人

 今、世界経済を覆い尽くそうとしている案件に、サ
ブプライム問題がある。
 これは既に問題の域を超えており、サブプライム
機と呼ぶべきではないか、とも言われている。
 昨日も、この件で一応の専門家の意見を聞いてきた。
 どうもこのサブプライム問題の大きさは、数年前の
ITバブルや、その前の日本のバブルに匹敵する程の大
きな問題になっているらしい。
 私も、実はサブプライム問題についてはそれほど理
解しているわけではない。どちらかと言えば、知らな
い方に近い。
 だが、この問題の大きさは、日本や欧米の銀行など
金融関係で損失を計上した会社のトップのインタビュ
ー映像を見てみれば、それがどれほど大きなものなの
かが分かる。
 損失を出したのだから当然なのかもしれないが、彼
らトップの顔色が皆真っ青なのである。
 何がどうなっているのか、これからどうなっていく
のか分からない、とまで言い切ってしまっている日本
の銀行経営者までいるのだ。
 彼らのようなプロでも見切れなかったのだから、私
のような素人がサブプライム問題を捉え切れていない
のも無理の無い話しなのかもしれない。
 それでは金融関係は全滅かと言うとそうでもなく、
巨額の損失を出した銀行・証券会社がある一方で、一
円も損を出していない会社も存在している。
 この違いは、どうして発生するのであろうか?
 金融の世界は、本当に良く分からない。
 外見上からでは、まるでうかがい知れないのである。
 他の業種なら、あの会社は業績が良さそうだ、とか
が少なからず見て取れるものなのだが、金融関係の会
社に対してはそういった見立てが殆ど出来ない。
 儲かっているのか否かが、決算発表まで分からない。
 しかも今回のサブプライム問題では、その損失がど
こまで膨らむかが予測できないのでは、とまで言われ
ている。
 
 昨日聞いた話では、業界では米国の金融大手シティ
グループが倒産するのでは?とまで囁かれているとの
ことだった。
 これはあくまでも噂なのだが、事態はそこまで深刻
な話らしい。
 
 そういった深刻な話を聞いたとしても、私には特に
なすすべは無いようである。
 とりあえず、値上げが予定されている食料品を少し
だけ買い占めておこうと考えているだけである。

 私達一般人は、事態がどうにもならなくなってはじ
めて指導者層や権力者層からその行き詰った状況を説
明される。
 彼らは、ぎりぎりにならないと重要なことを一般人
には教えようとはしないのだ。
 トクになることは真っ先に掴もうとし、損な話は最
後に知らせるのだ。
 指導者層や権力者層が誠実であったためしは、歴史
上において殆ど無いのである。