不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

不仲でなくとも離婚するだろうか

 昨日の小朝師と泰葉氏の離婚会見では、終始一貫して
「不仲で別れる訳ではありません」という主張がなされ
ていた。
 そんなことは嘘に決まっている。
 この場に及んでも、そのような虚栄を張ろうとするの
であろうか。芸能人とは、哀れな人種である。
 
 私の友人にも離婚経験者がいる。
 私が、彼の離婚の告白を聞いた時は、既に離婚をした
後であった。
 少なくとも私には相談が無かったということになるの
だが、未婚の私に相談しても仕方が無いと考えたのであ
ろう。
 友人は離婚した旨を淡々と語ったのだが、その友人も
小朝師と同じように「仲が悪くて別れたんじゃない」と
言うのであった。
 私はそれを聞いて、(え~、そんなのあり~?奇麗事
言ってるんじゃないよ)と思った。
 友人は、やはり少しカッコをつけたがる傾向がある男
なのだ。
「今でも仲悪くないよ。時々会って食事もするし」
 私は、それを聞いて呆れてしまった。
(こいつ、いつから芸能人みたいなこと言うようになっ
たんだ)
 そんなふうに言えば、今風でお洒落だと思われる、と
でも考えたのであろうか。
 普段なら、筋の通っていないことには、きっちり反論
する私ではあるが、その時は可哀想なので止めておいた。
 傷跡に塩をすり込むようなことは、したくなかったの
だ。
 それよりも、私は、離婚したんだったら渡した祝儀を
返せ、とブラックなジョークを言って良いものかどうか、
そちらの方が気になってしまっていた。
 こういう場合は、とりあえず笑わせて場面転換を図る
のが上策だと思ったからだ。
 だが、仲が良くても別れた、と言い張る友人の表情を
見ていると、そんな笑いで状況が変るとも思えなかった。
 やはり顔には暗い影が射していたのだ。

 世の中には、人生で起きた失敗や停滞に対して率直に
認めようとはしない人がいる。
 それは認めなくても、その人の自由なのだが、結婚の
ように多くの第三者を巻き込む物事の場合は、心情を正
直に語った方が良いのではないか、と思う。
 そうしないのは、負けず嫌いなのか、ええ格好しいな
のか。
 
 人は、失敗や停滞を一度は認めないと次の方向に歩い
てはいけないのではないだろうか。

 人間立ち止まることなど、いくらでもある。
 休まずに歩き続けることだけが美徳であるとは、私に
は思えない。