不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

新刊書店とブックオフのチラシ

 このブログにも書いた、以前から手に入れたいと考
えていた本が復刊したので注文を入れておいた。
 その本が入荷した、との連絡が2日程前にあったの
で受け取りに行った。
 私は、今でこそ、こうしてネットを利用するが、原
則としてネットを買い物に利用することは無い。
 買い物は、やはりお店に行って現物を手にしてみな
いと気がすまないのだ。
 入金したり代引きで家にいるだけで欲しいものが手
に入る、という利点もあるのだろうが、それではつま
らない。
 ネットでなければ入手不可能、というようなモノな
らば検討するかもしれないが、買い物の基本は店頭購
入にあると思う。

 店に着いて早速レジにて支払いを済ませ、本を受け
取った。
 ようやく手に入った。満足である。

 店を出て、本の入った袋の中を見てみる。
 この書店では、外部の業者のチラシを入れているの
である。こうすることにより、袋代の経費が相殺され
るらしい。
 入っているのは、いつもビジネス自己啓発の会社の
もので、内容も実にくだらないので家に帰る前に捨て
てしまっているのだ。
 今日もその会社のチラシかな?と思って取り出すと
そのチラシは、何とブックオフのものであった。
 新刊書店がブックオフのチラシを配っているとは!
 当店で購入後、飽きたらブックオフで売ってくださ
い、ということなのか?
 新刊書店とブックオフとは、犬猿の仲ではなかった
のか?
 これは、ブックオフが大胆なのか、それともこの書
店に節操が無いのか。
 チラシを入れてくれる会社なら、どこでもいいや、
ということなのだろうか?

 新刊書店でブックオフのチラシに出会うとは、思い
も寄らなかった。
 これがビジネスの最前線というものなのであろうか。
 それとも、この書店だけのことなのであろうか。
 
 私は、そのチラシを書店の前に備え付けのゴミ箱に
畳んで入れた。
 ビジネスなら何でもあり、ということなのかもしれ
ないが、やりすぎだと思う。
 こんなふうに思うのは、私が甘いのかもしれない。
 
 だが、やはり書店からの帰り道は、どうにも複雑な
思いが頭を揺らめいた。