不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

今年の中日ドラゴンズは真の日本一と言えるのだろうか?

 中日ドラゴンズが、日本シリーズ日本ハムを下し
日本一になった。
 前回の日本一以来53年が経過しているので、メデ
ィアでは、盛んに「53年ぶり!」と形容し、ファン
の熱狂振りを伝えている。
 53年ぶり、という事実は間違いは無いのではあるが、
私は、この53年ぶりという表現に少々違和感を持って
いる。
 53年ぶりと言っても、今回の日本一と前回の日本一
とは、その継続性に疑問があるのだ。
 今回のシリーズ制覇と前回の制覇の双方において貢献
した人物が存在しているわけではない。
 選手や監督、コーチはもちろんだが、球団経営者も前
回とは違う人間が行っているのである。
 中日ドラゴンズという事業体から見れば継続性はある
のだが、それを取り仕切り実行している人間には、まる
で継続性が無いのである。
 仮に、球団スタッフの中に53年前からずっと中日の
ために働いてきた人間が一人でもいれば、53年ぶり、
と言えると思う。
 だが、そんな人は存在していない。
 53年前の日本一と今回の日本一とは別物である、と
考えた方が良いのではないだろうか。
 実質的な継続性の無い事柄に、強引に継続性を強調し
て有り難がるのは、極めて日本的な感性だと思う。

 メディアは、「53年ぶり!」という何か価値があり
そうな大袈裟な形容を使うことにより、今回の中日の日
本一を大きなニュースのネタに仕立て上げているのであ
る。

 もう一つ言えば、ペナントレースで負けたチームが、
クライマックス・シリーズとかいうのに勝ち抜いたから
と言って、日本シリーズに出場しても良いものなのであ
ろうか。
 どう考えても、おかしい。
 このクライマックス・シリーズ制というのは、勝負よ
りも興行を優先したために導入されている。
 勝負よりも興行成績を重視するとは、K1やプロレスと
同じである。
 プロ野球も、いよいよ真剣勝負よりも収益の方を追求
するようになってしまったのだろうか?

 ファンの気持ちを考えれば、クライマックス・シリー
ズは、廃止した方が良いと思う。
 何だか、すっきりしないのだ。
 すっきりしないのは、亀田一家だけで十分である。