コタツを出した

　朝晩が少し寒くなってきたので、コタツを出すことに
した。
　昨年のコタツの初出勤は、１１月３０日だった。
　今年は昨年よりも、約１ヶ月早い。
　もう少し我慢してからにしようかとも思ったが、朝は
ともかく、夕方からの冷え込みにはギブアップしてしま
ったのだ。外気温で１２℃まで下がる日は、少々つらい
のだ。
　さて、コタツを出すとするか。
　と言っても、我が家ではコタツは年中使用している。
　コタツ布団を外した状態で、テーブルもしくは文机と
して使っているのだ。
　それでは、布団を持ってこよう。
　私は、今年の春にしまったはずの押入れを開けた。
　だが、布団は見つからない。
　また、である。
　私は、自分で片付けたモノが何処にあるのか、はっき
りと記憶していないのである。
　片付けてしまうと、アー終わった、と安心してしまい
収納時の記憶が抜け出てしまうのである。
　これが、命に直接関わる事柄ならば忘れないとは思う
のだが、それ以外のことはすぐに忘れてしまう。
　それに、命に関わるようなことなど、そうはありは
しない。
　つまり、殆どのことは、すぐに忘れてしまうのである。
　頭脳の記憶容量が小さいのか、それとも忘れる能力が
発達しているのだろうか。
　仕方が無いので、私は布団がしまってあると思われる
場所を探してみる。
　大きくも無い家ではあるが、無くしたものを探すのは
面倒なことである。
　一通り探した後、やっと見つけることが出来た。
　そこは、自分が収納したと思い込んでいた場所とは、
全然違う場所であった。しまった時は、ここがベストだ
と思っていたのであろう。

　コタツ布団をかけて、コタツの出来上がりである。
　まだ、電源を入れる程寒くは無いので、電源コードは
しまったままである。

　これで、とりあえずは寒さはしのげそうである。
　これでしばらくは、ノートパソコンをコタツトップで
使用することになる。