不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

先物取引業者から電話がきた

 電話がかかってきた。
「私、○○△△コモという会社の者ですが、あっご主人
様ですか」
 私は、独り者なのだが、男なのでご主人様ということ
になるのであろうか。
 少なくとも、奥様ではない。
 だが、ご主人様とか呼ばれると、私はハクション大魔王
を思い出してしまう。
 私は、この電話をかけてきている会社のことは知らな
い。どうせ、何かの名簿を見てか、それとも電話帳から
順にかけているのだろう。
 初めてコンタクトをしてくる会社が、電話の相手をご
主人様呼ばわりする時は、要注意である。
 まともな会社や組織の人間は、滅多にご主人様という
言葉は使わない。まして、電話セールスの場合は何か良
からぬ企みが相手側にあると考えた方が無難である。
 人は、自らが使用する語彙により、その人の内面を簡
単に相手に晒してしまうものである。

 ○○△△コモという社名の通り、この会社は商品先物
取引の会社なのである。
 見知らぬ人間にいきなり電話で先物取引を勧めるとは、
それだけでは違法ではないが、限りなく危ない会社であ
ることは容易に察せられる。
 違法でなければ何でもやります、という会社が日本に
も数多く存在している。金融や商品の先物取引や投資の
世界には、そんな輩がうじゃうじゃいるのだ。
 私は、こんな人間と話をするほどお人よしでもないの
で、すぐに電話を切った。

 こういった電話は、片っ端からかけられているような
ので、中には話に引き込まれてしまう人もいるのだろう。
 業者は、まともにリスクの説明をしないまま取引を開
始してしまい、結果的にお客が莫大な損失を蒙る、とい
う結果にに終わる、というケースが殆どである。
 プロでもかなりの確率で損失を出してしまう先物取引
の世界に、ずぶの素人を引き込んで会社の利益を出そう、
というのであるから、業者は乱暴かつ悪質である。

 今まで、まるで取引やコンタクトが無かった会社から
儲け話を持ち出されても、そんなものは信用してはなら
ない。
 当たり前の話ではあるが、本当に儲けることが可能な
ら、自分達だけでこっそりと儲けているはずである。
 うまい話が見知らぬ人からいきなりやってくることは、
残念ながらまず無いのである。