不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

冷凍カニを食べてみた。

 以前から冷凍しておいたカニを食べることにした。
 このカニは、頂いた折り詰めの中に入っていたものな
のだが、その時には食べる気がしなかったので冷凍して
おいたものである。
 こういった一度火を通した海産物を冷凍保存してよい
のか私は良く知らない。それでも、かなり大きなカニ
ったので、捨ててしまうのも忍びない気がしたのである。
 と言って私は、カニは好きではない。
 一生カニを食べてはいけません、と命じられても、別
に困らない。
 カニは食べるのに面倒だし、大きさの割りに食べられ
る量が少ないような気がするし、何より高価なので好き
になれない。
 カニ=ご馳走という世間的な認識のせいかカニが何だ
か威張った偉そうな存在に見えてくる。
 食べ物は、気安くいつでも食べられるものが一番、と
いうのが私の食に対する基本方針で、カニはこの方針に
反する存在なのである。
 
 さて、このカニをどうやって食べればよいのだろう。
 スープにして食べようとも思ったのだが、やはりここ
は、解凍し再加熱して食べることにした。
 こう書くと大袈裟に思えるが、ただ電子レンジに入れ
るだけである。
 
 あっという間に加熱が終了した。
 ハサミが10センチほどもある。このカニが何という
カニかも私は知らない。私は興味が無いものには、とこ
とん無知なのである。ハサミはあるが、バルタン星人で
はななさそうだ。ただ、カニであることだけは確かであ
る。
 カニ味噌の部分を食べてみる。
 おっ、意外に旨いではないか。こういうのを磯の香り
と言うのだろうか。冷凍と解凍を経ても味は残っていた
ようだ。
 食べてみると、思ったよりもおいしいことが分かった。
 だからと言って、カニ味に目覚めた、ということもない。
 食べられるもの、食べられそうなものは捨てずに食べる、
と言うのが私の食の方針の一つなので食べたまで、である。

 私は外でのお付き合いの時にはそれなりに何でも食べる
のだが、自ら望んで高価な美食を追い求めるということは
したことが無い。
 何かと交際に美食は付き物であるが、そんな時においし
いと言われるものを食べても味は良く分からない。
 
 次にカニを食べる時はいつなのだろうか。
 
 あまり知られていないようだが、カニも蜘蛛も同じ種類
に属する生き物である。
 陸で生きれば嫌われ、海で過ごして数が少ないと珍重さ
れる。
 人間とは、勝手な生き物である。