不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

内藤VS亀田戦を観て

 ボクシングの内藤対亀田戦を観た。
 私にとって、亀田と言えばお菓子の会社であるのだが、
今世間で亀田と言えば、あの面白いボクシングの亀田一
家を指すことが多い。
 この一家は、長男次男となかなか口が悪く、本来それ
をたしなめる立場の父親も一緒になって暴言を吐くとい
う珍しい家族である。
 普通は、こういった人達はマスメディアの表舞台には
登場できないのだが、彼らはスポーツという、皆が神聖
と思い込んでいる分野のトップにいる人達なのでメディ
アも取り上げているのだろう。
 このブログでも何回も書いているが、スポーツマンは
精神も素晴らしい、と言うのは迷信である。
 
 試合は、亀田選手のフロントスープレックス(前投げ)
まで飛び出す展開になった。ボクシングでこんなレスリ
ングの技が観られるのことは、滅多に無い。亀田選手も
相当追い詰められていたのだろう。
 人間のなかには、どうにも困ると公衆の面前で壊れて
しまう人もいるのである。

 それにしてもTBSの実況と解説は酷かった。
 亀田寄り過ぎるのだ。
 TBSとしては、亀田一家で今後もストーリーを展開して
いきたいので、何とか亀田選手に勝って欲しいのは分かる
のだが、スポーツ中継の基本を無視するのはよろしくない。
 私は、あ~亀田寄りだなぁ、と思いながら観てはいたの
だが、アナウンサーと元世界チャンピオンの解説者達が自
信満々に亀田サイドを持ち上げているのを聞いていると、
ひょっとすると、そうなのかも?と彼らの術中にはまりそ
うだった。危ないところだった。

 驚くことが多かった今回のタイトルマッチだが、私が最
もびっくりしたのは、試合前日の記者会見に亀田選手が着
てきた金色の上着である。
 爬虫類の皮のジャケットのようなのだが、何と300万
円もするそうである!
 その上着を着ていけば、大事な商談が決まりそうだ、と
か言うのなら着るのも分からないではないが、試合前の記
者会見にどうしてそんな上着が必要なのであろうか。
 それが、おしゃれというものですよ、ということなのだ
ろうが、私には理解不能な感覚である。

 試合は、内藤選手の圧勝に終わった。
 視聴率も良かったそうなので、TBSがまた札束で亀田一家
を焚きつけることだろう。
 
 極悪なのは、TBSなのである。